2009年4月14日
北沢洋子

1.ザンビア
ザンビアはすでに債務帳消しを受けた最貧国である。しかし、現在対輸出債務率は300%に達している。この数字はIMF、世銀による持続可能な債務の2倍を超えている。主要な輸出品である銅が値下がりをしているせいである。

2.フィリピン
 フィリピンは来年に期限が来る短期の債務が80億ドルに達した。しかし、フィリピンは銀行の貸し渋りにより、この債務の再融資を受けることができない。

3.バングラデシュ
 この国はヨーロッパと米国への繊維の縫製品の輸出に依存している。需要が大幅に減退しているので、対輸出債務率は170%に上っている。これはIMF、世銀の狭義の持続可能な債務を超えている。

 現在、再び新しい債務危機の時代に入っている。そこで、西側諸国政府に対して、少なくとも総額4,000億ドルのより深く、より広い債務帳消しを呼びかける。
 同時に世銀とIMFに対してラジカルな改革、とくに融資と帳消しに際して経済条件を全廃することを要求する。
 そして、責任のある融資基準の国際協定を結ぶべきである。これは政府、多国間金融機関、民間銀行を拘束するものである。